よく似た構造
またも子どもが被害者になる事件が起こった。
二週間で事故ではなく、あくまで殺意をもってして殺された小学生は何人になるのか覚えていることすら、もう難しい。塾講師が生徒を刺し殺した事件というのは、今の大人社会の典型だろう。大人が子どもと同じ目線で生きているというこの社会なら、同じ目線である以上力が強い方が弱いものに危害を加えただけだと言うことだ。街で食事していて、子どもの粗相を叱る親を見ていても良くわかる。友達感覚の親子関係、結局これがなにを生んだと言うのだろうか?経済も子どもを大人のマーケットに引きずり込んでまで儲けようと躍起になる今、大人が大人を怨恨で殺すレベルと大人が子どもを怨恨で殺すなんてのも、ほぼ同列だと考えてもいいだろう。
先日、みずほ証券が株の誤売却を行ってしまった。これによって生じると考えられる損益は300億以上と言われている。この誤売却に関して、みずほ証券は東証のシステムミスだと主張している。
??これって偽装マンションと同じ匂いがしないかと思うのは筆者だけだろうか?この一件、東証も反論に出るだろうし、この次に政府の公的な補償を求めたとすると完全に同じ構図となる。今後の動きが見ものである。
先日書いた偽装マンションの記事において、銀行の責任というものを書いていたけれども、案の定銀行は一銭も損をしない政府案が出た。それと、そもそも民間会社のミスに対して政府補償なんてものが行使されるほど、この国は民間事業に対して優しい国だっただろうか?
住民は被害者だから強くは言いたくない。夢のマイホームを手に入れ、それが打ち砕かれたのだし。
しかしながら、この偽装物件に対して融資したのは何所でもない銀行なのだ。この一件、実は今見えている裏側で、財務省からの天下り銀行員が暗躍しているのかもしれないなぁとも思う。
子どもに同列の怨恨を感じる大人や、人を殺しても法律で守られているからなんとも思わない子ども、金銭という単位の収集のためなら手段を選ばない大人・・・この国は今病気でいうと初期の病気なんだろうか?それとも末期なのだろうか?今のこの国を見ていると現実は性悪説で人を見なければならないのに、法だけが性善説に基づいているように思えてならない。そんなことは無い、悪い人が少数で目立ちニュースに上り目に付くだけだと言うなら善良な人々は控えめにならずにもっと前に出るべきであると思う。
今一度、日本人はコミュニティーとしての国、個の集合体としての社会と言うのを見つめなおす時期に来ているのではないだろうか?
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント